荒島岳ハイキングは一般的に日帰りの登山コースですが、山頂付近でキャンプすることも可能です。今回、私たちは日の出を見るためにそのキャンプエリアで宿泊することにしました。
荒島岳は福井県の田舎にあり、アクセスが悪く、公共交通機関でのアクセスも限られているため、他の百名山に比べ知名度の低いハイキングコースになっています。
4月下旬、私たちが荒島岳を登った時は山頂付近に雪が残っていましたが、アイゼン(雪山用の靴)を使わずに登ることができました。山頂からの眺めは最高で、遠くに白山や、その他の雪をかぶった山々を見れました。
荒島岳ハイキングは一般的に日帰りの登山コースですが、山頂付近でキャンプすることも可能です。今回、私たちは日の出を見るためにそのキャンプエリアで宿泊することにしました。
「日本百名山」カテゴリーで紹介する体験談や写真、動画には、私たちが日本百名山を登る前に知りたかった情報がたくさん詰まっています!
名前:荒島岳
場所:福井県
地域:中部地方
標高:1523m
標高差:1186m
コースタイム:合計6.5時間(登り3.5時間、下り3時間)
難易度:3.5/5
荒島岳には2つの登山口があり、どちらからでも同じくらいの所要時間になります。私たちはキャンピングカーで福井県を旅していたので、大野町の郊外にある中出(なかんで)コースの登山口〔荒島岳登山口 中出コース駐車場〕からハイキングを始めました。
自家用車をお持ちの方は、こちらの登山口をお勧めします。約35台分のスペースがあり、無料で駐車することができます。清潔なトイレや自動販売機、湧き水、冷たい足湯などの施設が充実しています。また、ここの登山口から車で10分ほどの大野町の道の駅には、コインシャワーが設置されています。
公共交通機関を利用して荒島岳に行く場合は、勝原スキー場の駐車場にある荒島岳用の登山口(勝原コースの登山口)からスタートした方がいいでしょう。勝原駅から徒歩1.2kmのところにあり、トイレもあります。JR越美北線の福井市から勝原までは、1日4本程度の列車が運行しています。
勝原町の川沿いには、「勝原園地」という綺麗な無料のキャンプ場がありますので、ハイキングの前夜や後夜に泊まる場所としてピッタリです。
キャンプ場には湧き水があり、飲み水として使えます。福井県のキャンプ場の中でもお気に入りの場所でした。
荒島岳登山口 中出コース駐車場から林道を10分ほど歩くと、左手に標識があり、そこからハイキングを始めます。
あまりひらけていない森の中を登っていきます。私たちは今年初めてのハイキングで、上り坂が続くため疲れてしまい、途中で何度も休憩を取りました。汗をかき、一生懸命歩いている他のハイカーを見て、客観的に見てもこの上り坂はきついのだなと思いました!
森の中の道を約2時間かけて登っていくと、道が開けてきて、木々の隙間から周囲の山々が見えてきます。
上り坂が緩やかになってきたところで、左手に小荒島岳、右手に荒島岳へと続く道の分岐点にたどり着きます。
15分ほどで行ける小荒島岳へ寄り道する価値は、かなりあると思います。小野町を見下ろす絶景と、荒島岳をはじめとする周囲の山々の素晴らしい眺めが待っているからです。
小荒島岳に寄り道した後、15分ほど平坦な道が続き、シャクナゲ平と呼ばれる小さな空き地に到着します。そこではキャンプをすることができます。(詳細は以下を参照)
2つの登山口からの道はこの地点で合流します。私たちは荒島岳の山頂で日の出を見られるように、ここで一晩を過ごしました。
シャクナゲ平から荒島岳の山頂までは約1時間の登山ルートでしたが、4月下旬の時点では、登山道の端2割を占めるほどの雪が残っていました。
最初の15分は森の中かつ下り坂で、その後は再び上り坂になります。ロープや鎖が設置されているため、雪の多い道では、とても助かりました。
荒島岳の山頂からは、遠くの白山や他の山々を望むことができます。また、山頂には小さな神社もあります。
大野市の観光案内所に電話して、荒島岳でキャンプができるかどうか聞いてみました。すると、荒島岳の山頂から60分ほどの距離のところにある、シャクナゲ平と呼ばれる小さな広場でキャンプができることが確認できました。
テントを張る場所はシェルターになっていて、トイレや飲み水などの設備はありません。
今シーズン初めての登山であり、なおかつずっと上り坂が続いたので、大変でした。荒島岳へのハイキングは一般的には日帰りですが、日の出を見るのが好きな人は、シャクナゲ平でキャンプをすれば、登山の区切りにもなるので中々良いのではないかと思います。
4月下旬の荒島岳山頂は非常に寒く、道にはまだ雪が残っていました。もう一度来るなら、夏が良いなと思います。寒いのもそうですが、ところどころはげている森よりも、青々とした葉で覆われた景色が見たいと思ったので!