私たちは日本百名山の全登頂を目指し、九州南部にある宮城、大分、熊本の県境にそびえる「祖母山」に向かいました。
私は英語で祖母山の情報を探していたため、検索するさい直訳で「Grandmother mountain」(おばあちゃんの山)となってしまい、まともな情報を見つけるのに苦労しました。私たちは宮崎県から祖母山ハイキングを始めたので、今回のブログではその体験をシェアしたいと思います。
”日本百名山カテゴリー”で紹介する体験や写真には、私たちが日本百名山である祖母山を登る前に知りたかった情報がたくさん詰まっています!
名前:祖母山
場所:九州地方 大分県
標高:1756m
所用時間:4.5時間(登り2.5時間、下り2時間)
難易度:2/5
登山口:宮崎県 北谷登山口(マップをご覧ください)
祖母山はそれぞれ熊本、大分、宮崎にある登山口から登ることができます。私たちが祖母山を登ろうと考えた時、宮崎県をキャンピングカーで旅していました。ですので、宮崎県の北谷登山口からハイキングを始めるのが一番都合がよかったです。もし公共の交通機関を利用する場合は、バスの乗り継ぎが登山口の近くまであるような場所がいいため、大分県の登山口からスタートするのがいいかもしれません。
宮崎県の北部に、高千穂町という有名な町があります。そこには、国の名勝・天然記念物に指定されている峡谷の高千穂峡があり、宮崎県を訪れる際には、こちらの観光スポットに足を運ぶことが多いと思います。もし祖母山の登山口に向かう途中に時間があったら、立ち寄ってみるのも良いのではないでしょうか。
高千穂町から祖母山の北谷登山口に向かって運転する道中に、「祖母山登山口」と日本語と英語で書いてある標識がいくつかありました。Googleマップだけですと、本当にこの道であっているか不安になるので、このような標識があるとすごく心強いです。
高千穂町から北谷登山口までは車で30分~40分ほどかかりましたが、途中に日本の伝統的な建物のある小さな町を通り抜けました。
登山口に近づくにつれ風が強くなり、道が荒れてきます。その後は一本道になるため、他の車が前から来た場合バックしなければならないかもしれません。
鳥居のある林道に出ると、8台ほどの車が駐車してありました。車両通行止めの看板があり、この先には車で進めませんでした。私たちはその林道に車を停め、車では通れない林道の先にある祖母山の登山口を目指しました。
Google mapで確認したところ、そのまま林道をまっすぐ進むとトイレ付きの駐車場があるみたいです。2020年11月に私たちが行ったときは、工事用のトラックを何台か見かけました。奥で工事が行われていたために車両通行止めになっていたのではないかと思います。鳥居のあるパーキングエリアにはトイレがありませんでした。
鳥居から50mほど進んだところに、日本語でハイキングのスタート地点と書かれた看板があります。スタート地点から祖母山山頂までの間には10か所のポイントがあり、それぞれ木の柱が目印となっているため、あとどれぐらいで山頂につけるのか確認することができます。
駐車場にいた別のハイカーさんに話を聞いたところ、鳥居の駐車場から祖母山までぐるっと一周しながら登山することができると聞いたのですが、下山する道がよく分からなかったので、安全を期して登りと同じルートで下山しました。
最初の60分~90分のハイキングはとても険しかったのですが、11月の冷たい風が涼しくて良い感じでした。夏に登るなら、お水をたくさん用意するようにしてください。最初の急な斜面を登りきると、その先は少し緩やかな道となり、かなり楽になってきます。
だいたいコースの中間あたりに、3つの県が交差する場所を示す標識があります。その後は、森の中を蛇行しながら進んでいきます。土が掘り起こされている場所が多々あり、イノシシが残していった形跡だと思います。さらに登ると、別の道(熊本側の登山口からの道だと思います。)が合流する平地に出ます。
ここからは祖母山の山頂を見ることができ、ゴールまであと45分から60分ほどの辛抱となります。このハイキングコースは立木の中を進んで行くため、盛り上がった木の根に気を付けながら登ります。その後、左の山小屋(宿泊可能)への道と、右の山頂へと続く道に分かれていました。山小屋で一晩泊まってから山頂を目指すこともできますし、そのまま山頂に向かって進むこともできます。
山頂につくまでの最後の道は岩が多く標高が高いため、雨が降っていたり、氷が張っていたりするため危険です。Shotaは滑っておしりを打ってしまったので注意してください!
山頂から10分から15分ほど下ったところに、登山客が自由に使い、宿泊もできる山小屋があります。私たちは午後から祖母山を登り始め、山小屋で一泊してから日の出の時間に合わせて山頂に向かいました。
私たちは必要なものをすべて持ってきていたのですが、丸太を燃やすストーブ、毛布、トイレ、CDプレーヤーなどが用意されており、予想以上に快適でした。私たちが訪れた時には水道は通っていなく、外にはテント1張分ほどのスペースがあるように見えました。
薪が湿っていたので火を起こすのに時間がかかりましたが、温まってくるとかなり快適でした。寒い夜も温まれる、薪ストーブの上のベットルームが一番おすすめです。
今回のハイキングは、私たちの期待をはるかに超え、山頂付近にある山小屋で迎えた夜がとても楽しかったです。山頂から見た日の出は、今まで見た中で一番きれいだったかも。登ってきた太陽に雲海が照らされて、幻想的な風景でした。天気にも恵まれすごくラッキーだったと思います。
事前に祖母山についてのハイキング情報を手に入れることができなかったのですが、あきらめずに行ってよかったと思っています。