日本百名山を制覇する目標を掲げ、今回は、北海道の北西に位置する利尻島の利尻山ハイキングをしてきました。利尻島には、稚内市からフェリーで行く方が多いです。
札幌から稚内までは、岸沿いの道を北に向かって運転しました。この道を運転していると、日本海にそびえ立つ、円錐型の大きな火山である利尻山が必ず目に入ってきます。もはや視界いっぱいになるほど大きいです!
利尻山は頂上から海が全方向に見ることができる、世界でも珍しい数少ない山の一つです。過酷な環境下のため熊や蛇がこの山には住むことができないと聞き、安心して登ることができました。
利尻島には車を使わずに向かい、利尻山は鴛泊コースからスタートしました。今回のブログでは、その時の体験をシェアしたいと思います。
“日本百名山カテゴリー“で紹介する体験や写真には、私たちが日本百名山を登る前に知りたかった情報が、たくさん詰まっています!
名前:利尻山
場所:北海道
標高:1721m
所要時間:10時間(登り6時間、下り4時間)
難易度:5/5
登山口:利尻北麓野営場(マップをご覧ください。)
利尻島にある利尻山は日本にある山々の中でも、アクセスがなかなかに大変な部類です。大阪や東京、札幌などの都市から向かうには、時間や労力、そしてお金もかかってしまいます。利尻島には小さい空港がありますが、ほとんどの旅行客は稚内市からフェリーに乗っていきます。
私たちはキャンピングカーをフェリーに乗せていくか、かなり迷ったのですが、コストを抑えるために泣く泣く断念。キャンピングカー込みで利尻島と礼文島に行くには往復¥50,000かかり、すこし予算オーバーだったので、徒歩でフェリーに乗っていくことにしました。
フェリーのチケット料金は季節によって異なるので、最新の情報はこちらのハートランドフェリーさんのウェブサイトで確認してください。
利尻山までのアクセスで大変なのが、車なしでフェリーに乗った場合、降りた場所からの移動手段が限られていることです。島のバスは本数がかなり少ないので、登山が目的なら徒歩かタクシー、または割高の車やバイクをレンタルして行くことになります。
鴛泊コースで利尻山を登るなら、一人550円で利用できる「ゆ〜に(利尻島ファミリーキャンプ場)」がおすすめです。
鴛泊の外れにあり、フェリー乗り場から徒歩10−15分と近いので安心です。コンビニやスーパー、食事処などにも行きやすいです。キャンプ場の反対側には、長い登山の疲れを癒すのにぴったりな温泉もあります!
利尻山の登山は、私たちが日本で行ってきた登山の中で最もハードなレベルでした。鴛泊町のほぼ海抜の高さから登山をスタートするので、山頂との標高差が大きいのが一番の要因です。なるべく早めの時間に出発することおすすめします!
私たちは日の出前に起床し、ちょうど日が登って来たところで「ゆ〜にキャンプ場」から登山口に向かって歩き始めました。登山口に到着した時には、辺りに多くの登山客が居ました。
登山口の近くには、「日本名水百選」の湧水である「甘露泉水」があるので、水筒においしいお水をたっぷり補給できます。利尻島にはキツネがいないので、水がエキノコックスに汚染されていません。(北海道では特に注意が必要な地域もあります)なので安心して天然水をそのまま飲むことができます。春の季節には、このあたりにピクニック用のテーブルがあったり、避難所ができたりします。
登山を初めて最初の一時間は、山の麓あたりの平坦な森の道から始まります。山の斜面が急になり始めると、ベンチや、携帯トイレを使用することができる場所が設置されていました。6合目から8合目までの間は、あまりひらけていない藪の中をただひたすらに歩くので、かなりきつかったです。
そこから8合目のポイントの近くにある、ひらけた場所に出ると、利尻山の素晴らしい景色と共に頂上を間近に見ることができます!さらに、一泊できる山小屋の屋根を確認することもできます。頂上があと少しの距離に見えますが、まだまだ登山は続きます。
8合目を過ぎたあと、道は山小屋に向かって進み、少し下る形になります。私たちが歩いた時、この辺りはかなり草木が生い茂っていました。
山小屋の裏にはもう一つの携帯トイレブースがあり、その後はかなり急な斜面でした。そこから山頂までの道は、かなり岩が多く不安定な地形となっています。岩の上を登って行かなくてはならない道の近くには、掴まるためのロープが何本か設置されています。
山頂のスペースはかなり限られており、10人ほどが立てる広さになっています。神社やベンチがあり、絶景を眺めながら食べるお弁当は格別です。利尻島・礼文島名物の高山植物を見ることもできます。
今回は同じルートから下山しましたが、登山が終わるころには疲労困憊でした。
山頂から45分~60分程の場所に、携帯トイレブース付きの山小屋があり、無料で宿泊できます。利尻山を登るには、携帯トイレの持参が必須となります。
山小屋には携帯トイレブースと以外宿泊場所以外の施設がないので、調理器具や水、寝袋を持参する必要があります。
登山口まで車で行ける山とは違い、利尻山は、標高の高さに加え、ほとんど海抜からのスタートなので非常に長丁場のハイキングとなります。登山中に山道のメンテナンスをしている現地の人に会ったのですが、エベレスト登頂に向けて体を慣らしている登山家が、よくトレーニングの一環として利尻山を登るのだと言っていました。
また、利尻山の登山口から山頂までの標高差は、あの富士山よりも大きいと教えてくれる地元の方にもたくさん出会いました!さすがにキャンプ場に戻るころには、私たちもヘトヘトになっていました。キャンプ場の近くにある温泉は、ハイキングで疲れた足腰を癒すのにもってこいの場所でした!