子供のころの夢はプロ野球選手になることでした。ですが9年間野球を続けていく中で、その夢をあきらめてしまいました。当時、僕は人生の目標を失ったように感じ、パーティーや、ギャンブルにはまってしまいました。日本社会からのプレッシャーが大きく、生きる意味がないように感じていました。

そんな時、ハワイに住んでいた従兄弟が日本とは全く違う世界を体験したと話してくれました。そして、僕に海外に行ってみたらどうかと言ってくれたのです。やりたい方向性が何もなかった自分にとって、彼の言葉はとても胸に刺さり、そのアドバイスを素直に受け入れ行動しました。2011年、銀行口座には30万円しかないのに、ワーキングホリデービザを取り、オーストラリアへ行きました。そこでの生活を経て、すべてが一変しました。日本以外の新しい文化や食べ物、出会ったことのない人々を知ることが、どんなに楽しいか実感しました。

その2011年以来、僕はずっと旅を続けています。そして今でも、この生活がとても気に入っています。現在の目標は、夢を失ったころの僕と同じような感情や、プレッシャーを感じている日本の人々に僕のストーリーを伝えていくことです。海外に渡ってみて、日本の中でも、とても狭い範囲のことしか知らなかったと気づかされました。だからこそ、日本の人々に世界の広さと多様性、そして、日本の各地域の違いを多くの人に発信し続けたいと思っています。